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東京アーカイブ
東京のなにげない風景とデジタルフォトに関連するブログ
2008年10月29日水曜日
10月29日 果実と西日
八丁堀2丁目。いつもの公園。この橋は宝橋という名前でした。それよりも、柿の木。見事に実を着けています。美味しい柿ですかねえ。渋柿ですかねえ。実をもいだら、犯罪ですかねえ。いろいろ考えちゃいますねえ。
銀座4丁目13。壁に落ちた西日の影。葉も落ちかけた木の陰に季節を感じますね。ああ、寒くなるんですよねえ。
10月28日 今日はたべもの
京橋2丁目14。お弁当ストリート。クルマで来るお弁当屋さんは今では珍しくなくなりました。お店の少ないオフィス街ではありがたい存在です。相場は500円。
銀座3丁目11。コロッケが有名な銚子屋さん。夕暮れの裏通りに商店の灯がこぼれるのって郷愁を誘います。きゅんと来ちゃいます。銚子屋さんのコロッケもきゅんと来ちゃう美味しさです。
10月27日 空に雲があると
今日は、抜けた空です。雲はこれ積雲ですね、夏のような雲だけれど日差しは弱くて寂しい。
でも、こんな空があるとどこでも絵になってしまいます。辰巳3丁目22。
遠くの雲がそそりますねえ。東雲2丁目13。この駐車場のさきに有明東ふ頭公園があるのですが、工事中などで入り口がないんです。この公園、どこから入るんだろう。
10月26日 海の旅、空の旅
八丈島底土港。今回は飛行機だったけれど、島へは船で行きたいですねえ。時間はかかるけれど、船にいるあいだに考えることや思うことって、陸の上で考えることと随分違うと思うんですよ。短くても、たまには船旅だな。
美しい森。ここは裏見の滝と言って、流れる滝の裏側に入れるのです。飛行機の旅ならこんな景色まで1時間と30分。こういうことでは飛行機が良いね。あたりまえか。
島と言えば灯台。ですね。どこであっても青い空、青い海、そして白い灯台。お決まりですがやっぱりきれいだよね。
さて、やはり顔な家がありますね(笑)ちょっと恥ずかしがって顔隠してますけど。八重根漁港脇。
底土港近くには、リゾートホテルがあるんですけれど、残念ながら廃墟になってしまっておりました。1時間半で着けるリゾート。いいと思うんですけどねえ。クルマの渋滞で何時間もかかるリゾートにいくのは面倒ですからねえ。自家用飛行機、ほしいねえ。
10月25日 近くて遠いところ
今日は八丈島。ここも東京都ですからね。八丈小富士に登りました。火山なんですよね、ここ。羽田から飛行機で1時間。近くて遠くていいですねえ。そういえば、この岩肌人の横顔に見えるんですよ。
八丈スーパー駐車場。奥に八丈小富士が見えています。長崎あたりと同じくらいの緯度ですが、東京23区内より随分日差しが強くて暖かいです。アタマ、日焼けしました。
10月24日 重い空
一転して今日は雨。いつもの八丁堀2丁目交差点。重い空だよねえ。こんな日はなにも考えたくないですな。どうせろくなこと考えないから。
10月23日 やわらかな空
今日は穏やかないい日。バイクでの通勤もことのほか気分よし。有明2丁目1番、この空き地の先の建設中のマンション、ずっと気になっていたんですが随分出来上がりましたよ。空き地の先に建設中の人が住むところ。街が出来上がって行くところです。
有明1丁目7番。ここも大きな空き地に建物が。ポンプ場と書いてありました。上水でしょうか、下水でしょうか。いずれにしろ、水がないと人は暮らせませんからね。人が増える為の準備なのですねえ。それにしても、秋です。
さ、いつの間にやら建設中の新豊洲橋もつながりました。トウキョウは江戸の昔のように水の都へと変わって行くのでしょうか?美しい水をたたえた水路をたくさんの船が行き交う首都トウキョウ。そんなことになったらキレイだろうなあ。
2008年10月22日水曜日
10月21日 免許更新
今日は鮫洲の試験場で免許を更新。免許を取ったのも鮫洲。別に鮫洲でなくても更新できるんですけどね。なぜか鮫洲に来てしまうのです。サケが生まれた川に帰るようなもの?
免許を取った20数年前は通りの向かい側に代書屋さんや自動車整備工場がいっぱいあったのですが、今はもう、ですね。試験場でなくても更新できるようになったせいでしょうか、とても空いています。
鮫洲試験場うら。セイタカアワダチソウですよね、これ。秋ですねえ。免許を取る=試験を受ける。なので緊張しましたよね、あの頃。ケーサツだし。試験場裏の方で試験の合間の休み時間にタバコを吸いましたっけねえ。
試験場脇の運河。きょうはうららかでいい天気でした。更新した後、ちょっとひなたぼっこ。
なんでもない川の風景がとても幸せです。
2008年10月21日火曜日
10月20日 変わらぬものは
銀座1丁目5。真っ赤な鳥居がずっとあります。工事中のところに囲まれていますけれど、前にはなにがあったんでしょう。いつも疑問はこれなんですよね。ずっと見ていたはずのところなのに、いざ建物がなくなってみると前はなんであったのか思い出せません。
銀座1丁目6。ここも建物が解体されて空き地になっています。ちょっと箱庭っぽくてなんだか好き。となりは居酒屋さんです。
銀座1丁目8。両隣が解体されて、ビルがぽつんと。でも、空が広くてちょっと気持ちいいのです。銀座ってずっと変わらないものと、ずっと思い込んできたのですけれどこのところ空き地も目立ち、ずいぶん変わりつつあるんですね。いつも近くにいて見ているはずの場所なのに気がつかない。いつの間にやら変わりつつある銀座です。
2008年10月15日水曜日
10月14日 トウキョウを発つ前に
今朝のトウキョウも魅力的な雲。江戸川を渡り、トウキョウを出る前に一枚写真を撮ってみました。今日はこれから香港に向かいます。香港。もう遠い外国ではなくなりましたが、成田に向かうのはいつもひとつの儀式です。今日はこれから何が起こるんだろう。なにもないことが幸せな日常に違いはないのだけれど、どこかに旅に出る儀式の時にいつも思う言葉です。
2008年10月13日月曜日
10月13日 月を見上げれば
有明2丁目1番、空き地。この空き地にこれから何が出来て行くのでしょう。
ぽっかりと浮かぶ月は13夜。まだ少しばかり黄色い月が奇麗です。
明後日は満月だね。そして満月の夜には、今日は満月だね。
そんな本当に他愛のない会話にやすらぎ、たよるものです。
こんな月をひとりで見てはいけません。
明日から香港に出張です。満月は香港で見るとしよう。
2008年10月12日日曜日
10月12日 夜明けのスキャット
夜明けの雲の美しさに惹かれて晴海までやってきました。晴海5丁目4。何もない湾岸風景の向こうに夜明けを待つ、人のいる街。この頃は定期航路もすくなくなり、フェリーふ頭も閑散としているのです。
3番地はオリンピックスタジアムの予定地。もとはオートウェーブというカー用品店があって賑わっていました。随分と通ったものです。
有刺鉄線に吹き寄せられたビニールゴミに感傷を覚えてしまいます。時間に棹さし、踏みとどまろうとしがみつく。するとその姿は、いつしか崩れ形もなくなって行くものだと。
一日の始まる朝の光をまつ時間だというのに不思議なものです。
感傷にひたる間もわずかに、日が昇りました。今日も一日が始まるのです。
けれど、秋の夜明けの色は少し寂しく、強く目を射るような光ではありませんでした。
そう、夜明けのスキャットは由紀さおりさんですよね。
10月11日 穏やかな夕日
このところ、多忙なだけでなく体調を崩しています。ブログの更新も随分間があいてしまいました。ともあれ、今日はとても穏やかな日でしたね。夕方の日差しはとても柔らかで穏やか。長袖シャツ一枚でとても心地よくそぞろ歩きました。八丁堀1丁目10番。エッソのガソリンスタンドの跡地です。
八丁堀1丁目10番、八重洲通りから西空を見る。ああ、もうどうだっていんです。吸い込まれそうな日暮れの色。あの空に駆け出して行きたいのです。
さ、横断歩道を渡って現実に戻る間もなく、ありました。また妄想の世界が。八丁堀1丁目10番、つまりエッソの跡地。ほらほら、ひげ面の男。
今日は同じ交差点でぐるぐるしています。ひげ面の男の前からもういちど西の空を見るとことさらに淡く切ない色に空の光は変わっていました。休日の八丁堀界隈は人が少なくて、空を独り占めする感じです。
そして少し歩いた八丁堀2丁目交差点南東角。ぼやけた巻雲が淡い夕日に浮かび上がります。
もう、なんだっていいんです。今日みたいな穏やかな光に照らされて浮かび上がる淡い色。それだけで切なくなっちゃうんですから。
10月10日 空を泳ぐもの
早い朝ビルの谷間から見上げると大きな魚がゆったりと泳いできました。秋を告げる巻き毛をもった低い雲。ゆったりと大きな動きで谷間の道を流れて行きましたよ。八丁堀2丁目1番
春にアップした茅場町1丁目と2丁目を分ける通り。桜並木。ここの桜も見事です。目黒川のようにそこを目指して行くところではないですけれど、仕事の合間を少し癒してくれる大事な大事な緑。青々とした夏は過ぎ去り、黄色を葉にためて来春の準備の季節。来年もきれいな桜の花を楽しませてくれるでしょうね。
この路地奥の二つの古いビル。これも好きなビル。左側はずいぶん表面のモルタルが崩落してして来ていますが、それだけにいい感じ。持ち主の方はご苦労あるでしょうけれど、最新ガラス張りよりこういうビルの方が人の匂いを感じます。日本橋兜町18
10月9日 夢の中で
江戸橋ジャンクションから見えるこの建物、三菱倉庫本店です。好きなんですよ、この建物。一けん窓がすくなく無表情に見える建物ですがキューポラやら物見台やらロココ窓。そして微妙なピンク色。なんだかとってもいろんなアイテムが揃っていていいんですよ。幻想小説の舞台になりそうな。以前、ネコになってしまう夢を見たことがあるのですけれど、最後の方のシーンにはこんな建物の中に入って行きました。そしてそこにはまた別の世界があったんです。その夢の中で出会った建物にどことなく似ているんですよ。夢の中の景色を探し当てた感じです。でも、その実、先に意識をしないままこのビルを記憶に留めていてそれを夢の中で見たのかも知れません。いずれにせよ、脳の働きって面白いものですよね。今夜も夢を見よう。
10月8日 トウキョウナミダ
トウキョウが泣いている。トウキョウで泣いている。ナミダはどちらでもいいのですけれど、タクシーの中から見た雨の朝六本木。トウキョウナミダ。そんな単語が浮かび上がりました。どっちの意味でも切ないです。外苑通りロアビル先。
中目黒1丁目10。駒沢通りから。今日は目黒川沿いのカフェでロケでした。しょぼしょぼと雨。ナミダです。目黒川沿いは桜並木。ちらほら黄色く色づいていますね。この小さな川面に流れる桜の花びら、ゆれる街の灯、枯れた枝の先に広がる青い空、川沿いを歩く靴の音、かすかなせせらぎ、虫たちの声、カフェのざわめき。この小さな川面にいろんなものが流れているんです。
中目黒からロケバスにのっていつもの白金スタジオに移動です。雑誌のロケはモデル撮影と商品撮影はワンセットですから。裏道を抜けつつまた目黒川を渡ります。清掃工場脇の小さな橋を渡ります。桜並木の下には遊歩道が続きますが、車で行き過ぎる僕の目には今日のナミダを降らす重い雲が映りました。
10月7日 空を見上げて
新宿駅東口ロータリーから空を見上げました。とても久しぶりに新宿に来ましたよ。まっすぐ見えるコクーンビルって言うんですか?すごいビルですね。もう未来都市って感じ。北京の鳥の巣にも似てますね。ところでこういうビルの窓ふきってどうするんでしょう?
新宿3丁目21番。この通りは歩行者天国になっているんですね。道の真ん中にカフェのテーブル。ヨーロッパぽくていいです。通りがかりでお茶はしませんでしたが、向こうに見えるのが歌舞伎町というのはとてもコントラスト高いですよねえ。
22番地。カラオケ屋さんやら、沖縄そば屋さんがある通り。ふと見上げるとラーメンの看板の屋上に木が茂ってる。いまは、酸素を増やしたり気温をさげる効果があったりとか、エコロジーの観点から屋上緑化は推奨されていますね。でも、そんなことどうだっていいんです。ふと見上げたビルの谷間に緑の木が見えるだけで、とてもホッとしてしまうんだもの。まあ、枯れ葉掃除も大変になる季節ですがもっと緑、増えてほしいなあ。
10月6日 秋を感じる日
夜明け前、冷たい大粒の雨でした。夏が過ぎても暑い日が続いていましたが、本当に寒くなりました。嫌々をしても、駄々をこねても時間は過ぎてしまうのです。時に竿さしても、流れにあらがえるわけじゃない。季節が移ったことを感じるごとにいちいちすぎる時間を切なく感じてしまいます。八丁堀2丁目17番
首都高速新富町ランプ。今日もAPA会館ベランダから。以前にもアップしましたけれど、この風景好きなんですよ。道路に構造があって、いろんな年代のいろんな高さのビルがあって、行き交う人やクルマが見えて。すごく精巧なミニチュアを見てるような気になるんです。いつも、見入ってしまう風景なのです。
昭和通り、白魚橋脇から。西空にのぞく夕日がきれいでした。秋の夕暮れは長くつづき、切ない色を残しますね。
10月5日 バランス
今日は恵比寿、アメリカ橋のすぐ脇のスタジオで撮影でした。朝はとってもいい天気。恵比寿の駅はもうすぐ近くだけど、空き地があって2階建ての一軒家があって、ちょっと遠くに駅ビルが見えて。いいバランスですね、人の住む町という感じがします。僕もこんなところに住みたかった。今日の撮影、クライアントさんが持ち込んだBGMは70’いえ昭和50年代でした。八神純子ベスト、とか。「思い出は美しすぎて」とても心に沁みました。
10月2日 銀座よいとこ
銀座1丁目12番。銀座湯です。銀座では貴重な銭湯ですよ。タオル片手に夕方ひとっぷろ。シメはやっぱり牛乳です。腰に手をあててね。8丁目には金春湯って銭湯があったと思いますが、今でもあるんでしょうか。
9月29日 エナメル
真新しい舗装に降る雨は、深い深いエナメルの黒。遠い思い出を見るように手の届かない光景を写しているのです。一年前も雨でした。山手線から見た雨の光景も手が届かずやるせなく流れて行ったのでした。今日ここは京橋2丁目15番地。
銀座1丁目20番地。ここはいま、歩道を拡幅しています。歩きやすくなりますね。けれど、クルマを留めるスペースも減りますねえ。飲食店や会社の多いところですから、それは少し不便なような。日々、まちもひとも変わって行くのですね。取り残された気分です。
銀座1丁目20番地角。あれ、昔なつかしロウセキの落書き?いえ、歩道拡幅工事の為のものでしょうね。でも、蝋石や白墨で辺り構わずそこらじゅうの地面に遊びを書いていた子供の頃が思い出されます。あの遠い光景を思い出すのです。僕が戻りたいのはそんなに遠くではありません。あの雨の日でよいのです。そしたら、今日は違っていた日になっていたでしょう。
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茂手木秀行 もてぎ ひでゆき
写真家 デジタルフォト、カラーマネージメントに関するセミナー執筆、写真雑誌での写真作品発表多数。個展「トーキョー湾岸」「道の行方」モノクロームイベント「Hello,Monochrome!」プロデュース
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