2008年8月30日土曜日

8月31日 空と海と旅と

有明のあたらしいジャンクションも完成間際のようです。国道357号線は片岡義男の「湾岸道路」以来、バイク乗りにとって特別な道。夕暮れや夜明けの湾岸道路を走るとき、思い出すのですよ、映画のワンシーン。
ビックサイト脇、有明東ふ頭公園。なぜ、街路樹と街灯が交互にならんでるんでしょう?まあ、そんなことより残照にそまる雲がキレイ。穏やかな赤と青はもう夏の色ではないようです。
そして城南島海浜公園です。きょうは、久しぶりの休日。実は夕方まで寝ていたのです。夕暮れの湾岸道路を抜けてここについた時には、もう暮れなずむ時間でした。ここには海があって、東京が海の都市であることがとても解ります。
向こうに見えるのは羽田空港。静かに見える写真ですけれど、行き交うジェット機の轟音で波の音も聞こえなくなるくらいです。それでも、海があり、旅のイメージがそばにあるこの公園。いいものが見える気がします。

海に浮かぶ柱、ちょっと不思議に見える風景です。ここは今度ちょっと違う撮り方をしてシュールな作品にしようと思います。夏休み最後のロケハンでした。

2008年8月29日金曜日

8月29日 空に続く道

雨の多い8月ですね。きょうは久しぶりの晴れ間。ここは辰巳3丁目。辰巳埠頭前の道。なんてことのない、湾岸を行く産業道路なんですけれど、最近立ち食いそばやさんができました。そしたら、なんだかちょっと地方都市のように見えて、ここをバイクで通るとなんだか旅気分なんです。きょうはそばを食べようと早めに家をでました。そばを食べると、ことさら旅気分でしたよ。
辰巳3丁目と東雲をつなぐ橋。貴重な晴れ間の小旅行ですが、なんとも青空の色が優しい色になっていました。もう夏じゃないんですね。それでも、道は空へと続き過ぎ去った夏を思い出させます。
そしていつもの有明1丁目。それにしても油断なりません。東雲で、秋の空を感じたかと思えば、待ち受けるのは重い雲。すぐに雨だろうと雨具を着るべくオートバイを止めましたが、やはりこの雲を見たら、まずはワンシャッターでした。

暗雲たちこめるという比喩を使うわけではなく、東京を遠望するとき、もう雨が待ちきれないような重い雲が似合っているような気がします。この空き地から覗き見る、東京の象徴である高層ビル。青く晴れた日よりも、なにかを洗い流すような雨を連れてくる重い雲。むしろ好きなんです。

2008年8月28日木曜日

8月30日 雨の向こうと知っていた街

30日未明。雨に心躍り、深夜の徘徊。昭和通り沿い銀座2丁目。行く手を阻む雨が愛おしく、たくさんのシャッターを切りました。本当にひどい雨。大粒の雨を目で追いながら雨の向こうに、あの日の雨を思い出すのです。
そして鍛冶橋通りを右折。ビルの軒先で雨をよけながら雨を数えました。ストロボが光った瞬間だけ見える雨。その瞬間に見える雨だけを数えました。夜空の星のようにも、流れ星のようにも見える雨。その数を数えることができたら願い事はかなうでしょうか。
そして、昼には秋葉原に。むむ。僕の知っている秋葉原とちがう。電気街だった秋葉原の雑踏の雰囲気ではないのですね。もっともこちらはヨドバシカメラ側。こっちも電気屋さんがたくさんあったよなあ。

本当に秋葉原駅前は近代的な整備された風景です。少し前まで知っていた街の筈だけれどもう知らない街。東京らしいあり方だと思います。あ、きょうはヨドバシカメラ秋葉原店でモノクロフォトのセミナーをしました。

2008年8月26日火曜日

8月25日 あの日と同じそら


数寄屋橋交番脇から、ふと見上げた空はあの日と同じ空。電光看板に阻まれて星も見えないそら。だけど同じ空。同じ空だけど、もう木の葉の色が違うんですね。季節は移ろいました。

2008年8月25日月曜日

8月23日 今日もよりみち。

和田倉門前、東京銀行協会ビル。ちょっとみるとふしぎですね。古い建物に新しいビルが突き刺さっている感じ。もとはお濠に面してレンガ作りのビルが並んでいたのでしょうけれどもうほとんどが建て替えられてしまいましたものね。ここだけが昔の雰囲気を残そうとこんな風にしたわけですね。僕が中学生とか高校生だった頃にはまだこうした古い、いい雰囲気のビルが残っていたように思いますが、いまはここともうひとつくらいですか。お濠に面してレンガ造りのビルが建ち並んでいるさまはきれいだったでしょうね。
和田倉濠。和田倉門交番前から日比谷方向を見ています。すこし秋めいて涼しい雨でした。そぼ降る雨はすこし寂しいですね。もう午後6時まですこし。きょうは友人の結婚式二次会で和田倉門噴水公園に来たのです。すこし時間があったのでちょっと寄り道。
和田倉門交差点。遠くのビルが雨にけむり霞んでいます。そう、雨の日はこうした遠近感が良いですよね。いつもより遠く、手が届かない感じ。
友人は蒲田に住んでいた頃の飲み仲間。とある居酒屋での常連仲間です。ぼくが蒲田から引っ越した後、彼は広島へ。それでも10年以上おつきあいが絶えず、お酒のなかま。人の縁てふしぎなものと言いますが、ほんとにそうですね。

和田倉門から新丸の内ビル。なんか、大都会。でもお濠のおかげで建て込んだ感じがしなくていいですね。でもその分まえに立ちふさがるビルがとても大きく見えます。
雨の日の風景はすこし寂しいのですが、出席者にはにはありがたかったです。すこし涼しくて汗をかかずにすみました。結婚も人の縁。まずはお二人に幸多かれ。

2008年8月22日金曜日

8月21日 雨粒の数

午後6時5分。マガジンハウス4階ベランダから。来ました。本当に雨雲らしい雨雲。こんな雲を見てしまうと心はざわめきます。これから降り出す強い雨を思い、わくわくしてしまう心と雨に濡れる寂しさを思い出す心と。いろいろ入り交じりますが、いずれにせよ、こんな時は落ち着いてなんかいられません。
午後7時32分。京橋3丁目。雨の日は下を向いて歩きましょうね。路面に映る別の世界を見ることができます。寂しいからじゃないですよ。いつか夢の中で見たような別の世界を空想するんです。
京橋2丁目17番地先。雨の日は空想の中に入り込みます。光る路面には別の世界が宿っているよう。でも、雨粒のいのちのように自分の空想も短く、つぎつぎと湧いては消えて行きますね。10分ほど歩く間の何十万の雨粒のごとく、何十万もの空想をしました(笑)

8月18日 遠い旅

ここ、ここ。空が広くて好きなんですよ。首都高速辰巳第2パーキングエリア。空高く浮かんだパーキングなんです。ここに立つとちょっと揺れてて心もとない感じなんですけれど、だからなんでしょうね、空に浮かんでいることを感じるんです。
辰巳ジャンクションのカーブ。路面で作られた地平線の向こうを四角い物体が流れて行く。そんな感じです。なんだかとても違う世界に紛れ込んだ感じがするのです。

辰巳の森海浜公園を見下ろします。ここも空から見下ろすとなぜか別世界に感じます。地平線の下にある、ほんとは見えない世界をかいま見たような。いつも、ここを通る一瞬だけ心は遠い旅に出かけてしまうのです。

2008年8月17日日曜日

8月17日 ビニール傘とサンダル

寒くて重い雨でした。お盆休み最後の日は道路も空いていて寂しさが募ります。冷たい雨をサンダルではじきながら、一人の時間を歩いてみました。八丁堀2丁目5番地。

雨の日は普通に寂しさを感じるのですけれど、意外と嫌いじゃありません。子供の頃はとっても大好きでした。傘をさして、傘に守られている感じ。あの感じ。いまも雨の中に出かけて行くの嫌いじゃありません。雨に濡れないように準備して、準備をしながら雨の先に何が見えるか考えながら。雨の日には、風景にも自分の心にもいつもと違うものが見えてきますから。八丁堀2丁目1番地。

8月16日 空の雲に思い出すこと

東雲2丁目。やっぱり水のあるところはいいですね。どんなに暑くても、水と雲を見ると爽やかになった気が。ああ、でもやっぱり暑かったですわ。

都営東雲二丁目アパートとトミンタワー東雲が立ち並びます。目の前には一枚目の運河。なんか、ハワイにこんな風景ありませんでしたっけ?空と雲がそんなことを思い出させるんでしょうか。ところできょうは盆の送り火。少し、涼しくなった夜に亡くなった友人のことを思い出しました。

2008年8月15日金曜日

8月15日 夏の挨拶

毎日「暑いねえ」という代わり映えのない、そして至極当たり前の挨拶を繰り返していますが、きょうも暑いですねえ。とろけてしまいそうな日差しの中を歩きながらふと見つけたのは玄関のすだれ。家に風を通しながらちょと目隠し。日本の夏ですねえ。少し、気持ちが涼しくなりました。八丁堀2丁目6番地。

電線の影。夏はこれですよ。電線の影は道にそって永遠に続いて行くよう。世間様はお盆休みです。人通りもクルマも少ないきょうだから、影の作る模様を楽しめますね。
八丁堀2丁目1番地。

8月14日 空と芝生

西池袋2丁目39番地。きょうは池袋駅にほど近いところにある自由学園明日館でロケです。モデルがヘアメイクしている間は僕の空き時間。近所を散歩してみました。で、ありました!昭和なアパート。マンションやらビルに囲まれちゃってますけど、大きな木もあってよいなあ。僕が生まれた蒲田の街は工場街でしたが、工場で働く人たちのためにアパートもいっぱいありました。こんな風な感じ。4畳半とか6畳とかのアパートですがそこに親子4人暮らしなんていうのも、まだ現実であった頃です。いま、オレはゼイタクしてるよなあ。
そして31番地。いいですね、ピンクのおうち。近寄ってみたら床屋さんでしたよ。池袋駅がすぐそばなのに、人の生活の匂いがするこの風情。この街好きです。
29番地には、ミニ開発の一戸建てが並びます。繰り返し模様でなんだかアート。そして空を切るこの電線も僕の大好きなアイテムです。電線て後先構わず追加されて行くでしょ、その無作為な感じが良かったり、ふと佇む電信柱に哀愁を感じてしまうんです。

そして明日館。フランクロイドライトの作品だそうです。重要文化財にもしてされています。きょうはここで時計&ファッションの撮影でした。生活がある街の中にこんな洒落た建物があって街に潤いを作り出してますね。芝生の緑と抜けて行く空。この景色をこの場所にあたえているだけで価値があるんではないでしょうか。いいですね、西池袋。住んでみたいです。

2008年8月13日水曜日

8月12日 トウキョウで大切なもの

湊3丁目17番地先、佃大橋たもと。6時30分、徹夜明けに川面を見たくて立ち寄ってみました。きょうの日の出は4時57分。日に日に昼の時間は短くなります。きょうも暑いよなあと思っているうちに秋分が来てしまいますからね。1日1日大切です。朝の空気を取り込むと一日爽やかに過ごせますよね。

堤防脇の小道。なんてことないけれど、この辺に住んだら、ここを散歩できますね。アスファルトに覆われた東京。だからこそ、こんな砂利の小道、とても大切なものに思えます。

2008年8月12日火曜日

8月11日 番外編

まったく番外編で南大東島です。まあ、夏休み報告ということで。南大東島亀池港の夕暮れ。
夕日の残照のなか、積乱雲が湧き上がります。時間を感じ、時間を忘れ長い時間を過ごしました。

南大東島西港にて。水平線近くまで天の川が見えています。こんなに低いところまで星が見ることができたのは初めてのことです。そして天の川は海に映り、海はその青を揺らめかせます。海の青はちいさな懐中電灯の光をあてて出てきた海の色なのです。それほどの闇でした。昼も夜も感動の涙が溢れました。その涙を拭うことなく流れるにまかせました。けれど、それを見るものもいない、遠い島でした。

8月10日 誰もいない

芝5丁目交差点。きょうも白金のスタジオへ。昼はいつも首都高速を使うのだけれど、お盆休みにつながる日曜日だし、一般道で。や〜っぱり、だれもいな〜い。
高輪2丁目交差点。第一京浜からこの交差点を曲がって白金、目黒方面に向かいます。とてもよく使った道でした。最近は使わないのですけれど。そして、ここにも誰もいな〜い。

そしてなんと今夜は東京湾花火大会だったのですね。白金のスタジオの2階ベランダからこんなふうに見えました。ここから見えたなんていままで知りませんでした。静かな街に遠くから花火の音が響きます。静かな路地からかいま見る花火も家族と手を握り合ってならとても幸せなことでしょう。そして、このあと雨が降りました。ぼくも、この花火を間近の会場で見たことが一度あります。ものすごく花火が大きく感動的でした。いいですね、花火。そして、あの日も帰りは大雨でした。そんなちょっとした障壁はひとに絆を感じさせるイベントです。全身がずぶぬれでも心地よさを感じてしまう時だったりしますよね。きょうも絆を深めたひとたちがうまれたことでしょうね。

8月9日 秋の声

江戸川区興宮町。おきみやちょうと読むのです。きょうはバイクの初回点検のついでにバイク屋さんの回りを回ってみました。トウモロコシ畑は黄色く枯れてもう収穫なのでしょうね。その向こうに家がならんで、これも東京っぽい景色です。
興宮町21番地先。青いトタンの町工場。いいなあ。この工場の向かい側はすぐに新中川です。工場をでれば、すぐに河原。お昼休みは河原でいっぷくなのかな。そして、やっぱりキャッチボールだよね。


興宮町21番地先。なぜなんでしょう。ここに限らずですけれど鳥が好きな電線てあるんでしょうか。ほかにいくらでも電線はあるのにここにだけ鳩がたくさん。なぞです。なぞですがどこに行っても電線があるとこうした光景を目にしますね。ああ、考えたら寝られない。あ、でもそんなことより、空にはうろこ雲。これって秋の訪れですよ。まだ、暑い日は続くのに季節は移って行くんですね。思いを残しつつ過ぎ去る人生の時間をなぞらえてしまいます。そうそう、きょうの夕方から少し涼しくなりましたよね。

2008年8月8日金曜日

8月8日 変わりゆく景色、押しとどめたい心


ここには京橋SKビルというビルがありました。解体工事が始まって数ヶ月。大きなビルがキレイさっぱりなくなってしまいました。おとなりの京橋清水ビルも解体工事が始まるようです。ちょっと目を離すと変わりゆく東京。常に変化する風景こそが東京なのだと感じます。そして、人の心もほんのひと時で変わって行きます。暑い夏の夕暮れがなんとも儚く思えてしまうのです。

8月7日 暑い日がつづく。けれど

首都高速目黒線から三田1丁目を見下ろします。ここにも大きなビルが建ちつつありますね。このあたりは大きなビルも少なく空が広い感じで良かったのですが。それにしても暑い日が続きます。

晴海通り、有楽町駅前。夏の夕暮れ。日没間際の光がビルの上だけを照らしています。こういう光になんとも感じてしまいます。涼しいタクシーの中からですけど、外は蒸し風呂。夜になっても気温がさがりません。年老いた母の健康を思いますが、暑さにもまけず元気そうなメールが届きました。

2008年8月7日木曜日

8月6日 夏の日差し、夏の雲

きょうは本当に夏らしい日差し、そして雲。積乱雲ですね。こうして写真だけで見るとわくわくしちゃいますけれど、この暑い日ざしの中にはいられませんねえ。上大崎、マガジンハウスのスタジオ前で

首都高速目黒線、南青山あたり。マガジンハウスに戻るタクシーの中から。雲を見るだけでいつもの風景も変わって見えますね。

8月5日 東京アーカイブ再開


夏休みは予定通り南大東島へ行きました。ちょっぴりさみしい一人旅だったけれど美しい風景に出会ってきました。そしてきょうから東京の日常に。晴海通り、新豊洲の橋の上からですが、もう一本向こうの橋ももうすぐ完成しそうですね。それにしても、きょうは雨。この写真を撮った直後から土砂降りでした。東京中豪雨で死亡事故もあり大変な一日でした。ご冥福をお祈り申し上げます。