2008年10月12日日曜日

10月12日 夜明けのスキャット

夜明けの雲の美しさに惹かれて晴海までやってきました。晴海5丁目4。何もない湾岸風景の向こうに夜明けを待つ、人のいる街。この頃は定期航路もすくなくなり、フェリーふ頭も閑散としているのです。
3番地はオリンピックスタジアムの予定地。もとはオートウェーブというカー用品店があって賑わっていました。随分と通ったものです。
有刺鉄線に吹き寄せられたビニールゴミに感傷を覚えてしまいます。時間に棹さし、踏みとどまろうとしがみつく。するとその姿は、いつしか崩れ形もなくなって行くものだと。
一日の始まる朝の光をまつ時間だというのに不思議なものです。

感傷にひたる間もわずかに、日が昇りました。今日も一日が始まるのです。
けれど、秋の夜明けの色は少し寂しく、強く目を射るような光ではありませんでした。
そう、夜明けのスキャットは由紀さおりさんですよね。

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