2011年1月30日日曜日

冬の日暮れに思う

日本大学芸術学部写真学科の教授、原正人先生のご葬儀より一週間。
原正人先生、いや原くんは写真学科の同級生だ。
卒業以来、疎遠になってしまっていたが、一緒に天文サークルをつくった。
しかし、親しくしてもらったというよりも一方的にお世話になっていたというに近い。
試験の度に写させてもらった彼のノートは、とても詳細でかつ整理されており分かりやすかった。不真面目な生徒相手にさぞ迷惑だったろうけれど、彼のノートは授業で分からなかったことを事細かに通訳をしてくれるような存在だった。
原くんの正人という名前は彼の人柄そのものであった。
いつも穏やかにそして正しい。
その印象通り、教授としての生活も他の教授や生徒たちからも厚く信頼されていたと言う。
そんな人が早く逝ってしまった。
級友が原くんは灯台のような人だったと言った。
本当にそうだ。正しく人であることの灯台を失った私たちは何を見てゆけば良いのか。
しかし、彼の指し示した道は消えてはいない。
早世した友人に改めて、感謝と尊敬の念を送るとともに
心よりの冥福を祈る。

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